三つ橋とは

加賀風料理三つ橋

三つ橋からのご挨拶 受け継いだ伝統の技と味を大切に時代にあわせた美食へ昇華させるそれが私の使命

息子のわたしがいうのは気恥ずかしい感じがしますが、大志満の総料理長であった父の加賀料理の腕は千人に一人でした。そんな父の影響から、次第にわたしも加賀料理に魅かれ料理人としての道を歩み始めることになりました。

高校卒業後、右も左もわからないまま日本料理の世界に飛び込んだわたしを待っていたのは大変辛く厳しい日々でした。毎日のように怒鳴られながら、それでも諦めず一歩一歩進むことができたのは、尊敬する師匠の存在があったからです。師匠はわたしが最初に修業した京料理の店にいました。師匠は昔ながらの職人で、手取り足取りわたしに料理を教えたということは一度もありません。料理に向き合う彼の背中はいつも無言で「一流の技を手に入れたいなら盗んでみろ」と語っているようでした。5年をかけて師匠から学ばせていただいたことは今のわたしの基盤となっています。残念ながら他界されてお会いすることはできなくなりましたが、今でも尊敬しています。師匠がいなければ現在のわたしは無かったでしょう。

昭和62年に父が開店した三つ橋は、加賀料理ではなく“加賀風”料理のお店です。それは加賀料理と関東に住むお客さまを愛する父が、こちらのお客さまの舌にあうよう改良を加えつづけてきた料理だからです。父とは喧嘩ばかりでしたが、おいしい料理を提供したいという思いは同じでした。父のもとでも修業をかさね、他界した兄に託されて平成19年にわたしが代表となったあともそれは変わりません。そして加賀料理を進化させつづけることも生涯の使命だと思っております。

毎週のように足を運んでくださる地元の方もいらっしゃいます。東京からわざわざ足を運んでくださる方もいらっしゃいます。本当にありがたいことだと日々感じています。お客様への感謝、食材への感謝、そして女将として笑顔で支えてくれる妻への感謝の気持ちを大切に、これからも加賀料理を軸とした三つ橋オリジナルの美食の追求に努めてまいります。

プロフィール

株式会社 三つ橋 代表取締役・料理長
三橋 秀章【みつはし ひであき】

昭和45年生まれ。
高校卒業後、日本料理の世界に入る。
京料理の店で5年、とうふ屋うかいで2年間修業後、 加賀料理 大志満の総料理長でもあった 父・三橋渡が開業した加賀風料理 三つ橋へ。
平成19年、37歳で三つ橋二代目料理長として店を継ぐ。
現在も日々加賀風料理の探究を続けている。